リスクを0にせずに尊厳を守る

こんにちは!リハナース加藤です(^^)




先週、外部から講師をお招きして、かざぐるまグループ研修会を開催しました。




来て頂いたのは、エルデロ合同会社の坂井社長です!




坂井社長は、3年前に住宅型有料老人ホーム『かぜのおと』を始められたばかりですが、今や既に満床で、入居者希望者は待ち状態です(^^)♪




『かぜのおと』さんでは、オリジナルの「介護感」をスタッフの方々に教育されているそうです。


病院ではなく、あくまで生活の場である老人ホームだからこその考え方。



◎サービスの提供場所は「治療」の場ではなく、「暮らし」の場。


◎サービスの対象は「人体」ではなく、「人生」である。


◎因果論では語れない不明瞭な部分が多いが、それが良いし、認めていく!


◎認知症は脳の「異常」ではなく、「異文化、老化に伴う人間的変化やドラマ」である。


◎徘徊は「問題行動」ではなく、ただの「散歩」又は「自発的運動療法」である。



その方の人生全てを優しく包み、受け入れる様な、素敵な考え方ですよね(^^)




その他にも、「リスクを0にせずに尊厳を守る」という事も徹底されています。



例えば、徘徊のある利用者様に対しては、あえてスタッフが一切監視をせずに、自由にでかけてもらうそうです。
安全対策として、他の利用者様と一緒に散歩をしてもらったり、首からお孫さんからプレゼントされたアルソックのGPSをぶら下げて(*^_^*)



もちろん、最初はスタッフが完全に同行し。安全を確認しながら何回も工夫をして、今の対策に落ち着き、監視量を減らしていった結果であり、ご家族にはリスクを全てお話して、その上で今の形になったそうです。




認知症行動を制限や抑制、薬漬けで抑えつけてしまうと、症状は更に悪化するだけ。


何より、その方の尊厳、QOLに大きな障害をもたらします。




逆に、自主性を大切にして、その方の可能性を潰さずに見守るという介護は、認知症を改善させた例も沢山あります。




『かぜのおと』さんの介護感は、ご利用者様の人生をに寄り添う、全ての介護/看護スタッフにとって、本当に大切な考え方だなと強く思いました。




坂井社長、大変ありがとうございました(^^)




これからのかざぐるまグループにとって、本当に有意義なご講義となりました!




次回の研修会も楽しみです(^^)

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